Google AI Studio で URL クエリパラメーターエンコーダーを 10 分で作成
はじめに
Google AI Studio は、Gemini を使ってアイデアをすぐに形にできるプラットフォームです。自然言語でアプリの要求を伝えるだけで、AI がコードを生成し、Google Cloud へのデプロイまで完結します。
今回、URL のクエリパラメーターだけをエンコードするツールが必要になりました。簡単なものなので自分で書いてもよいのですが、Google AI Studio でどこまでできるのか試してみることにしました。
結果として、プロンプトを 1 回入力するだけで、動作する Web アプリが完成し、Google Cloud にデプロイするまで約 10 分で完了しました。
Google AI Studio とは
Google AI Studio は、Gemini を使ってアプリケーションを構築できる Web ベースのプラットフォームです。
コードを書くことなく、自然言語のプロンプトだけでアプリを作成できます。生成されたアプリは、そのまま Google Cloud にデプロイして公開可能です。
従来の開発では、要件定義、設計、実装、テスト、デプロイと複数の工程が必要でした。Google AI Studio では、これらを 1 つのフローに統合し、プロンプトからデプロイまでを数分で完了できます。
作成したアプリ
今回作成したのは、URL Query Parameter Encoder です。
URL 全体をエンコードしてしまうと、https:// の部分まで変換されて使い物にならなくなります。クエリパラメーター(? 以降)だけをエンコードしたいというニーズは、開発中によくあります。
このアプリは、入力された URL を解析し、クエリパラメーター部分のみを安全にエンコードします。
例えば、以下のような URL を入力すると:
https://www.google.com/search?q=検索クエリ文字列
次のようにクエリパラメーター部分だけがエンコードされます:
https://www.google.com/search?q=%E6%A4%9C%E7%B4%A2%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%83%AA%E6%96%87%E5%AD%97%E5%88%97
作成手順
1. プロンプトの入力
Google AI Studio にアクセスすると、プロンプト入力画面が表示されます。
ここで 1 つ注意点があります。日本語入力では、入力確定のための Enter キーで Build 選択になるため、改行しようとして誤って送信してしまうことがあります。プロンプトは事前にメモ帳などで作成し、コピー&ペーストで貼り付けることをおすすめします。
今回使用したプロンプトは以下の通りです。
入力された URL のクエリパラメーターだけをエンコードするサービスを作成してください。
モデルは Gemini 2.5 Pro を選択しました。

2. アプリの生成
Build ボタンを押すと、Gemini がプロンプトを解析し、Web アプリを自動生成します。
生成されたアプリには、以下の機能が含まれていました。
- URL 入力フィールド
- Encode ボタン(エンコード実行)
- Clear ボタン(入力クリア)
- エンコード結果の表示エリア
- コピーボタン(結果をクリップボードにコピー)
UI もシンプルで使いやすく、必要な機能がすべて揃っていました。プロンプト 1 回でここまで仕上がるのは驚きです。

3. デプロイ
アプリが完成したら、デプロイボタンをクリックします。
デプロイ先は Google Cloud の Cloud Run Service です。ダイアログには「Deploy your app as a Cloud Run Service. The app will be accessible via a public URL.」と表示され、アプリが公開 URL 経由でアクセス可能になることが分かります。
Google Cloud Project が自動的に選択され、プロジェクトの検証が始まります。

検証が完了すると、Deploy app ボタンが有効になります。これをクリックすると、デプロイが開始されます。
数分待つと、デプロイが完了し、公開 URL が発行されます。

デプロイ完了画面には、以下の情報が表示されます。
- App URL(公開アクセス用の URL)
- API Key(アプリが使用する API キー)
- Open in Google Cloud(Cloud Run サービスへのリンク)
View app ボタンをクリックすると、デプロイされたアプリがブラウザで開きます。
所要時間
実際にかかった時間の内訳は以下の通りです。
- プロンプト作成と入力:約 1 分
- アプリ生成:約 2 分
- 動作確認:約 2 分
- デプロイ:約 5 分
合計で約 10 分でした。コードを 1 行も書いていません。
従来の開発フローであれば、HTML/CSS/JavaScript でフォームを作成し、エンコード処理を実装し、ホスティング先を設定する必要がありました。それが、プロンプト 1 つで完結するのは驚きです。
まとめ
Google AI Studio を使えば、プロンプト 1 つで Web アプリを作成し、Google Cloud にデプロイできます。今回は約 10 分で URL クエリパラメーターエンコーダーが完成しました。
開発の敷居が下がり、アイデアをすぐに形にできる時代になったことを実感しました。
簡単なツールや社内向けのユーティリティを作る際には、Google AI Studio が第一選択肢になりそうです。プロトタイプを素早く作って、動作を確認してから本格的な開発に進むという使い方も有効です。
プログラミングに慣れていない方でも、自然言語で要求を伝えるだけでアプリが手に入ります。ぜひ試してみてください。