Claude Code の余ったコンテキストで EPUB 本を作らせてみた
背景
Claude Code の MAX プランには weekly のトークン上限があります。開発タスクをこなしていても、週の終わりが近づくとトークンが余っていることがあります。翌週に繰り越せるわけではないので、使わなければそのまま消えてしまいます。
もったいないなと思っていたところ、「余ったトークンで本を書かせたらどうだろう」と思いつきました。コンテキストを「捨てる」のではなく「消費する」という発想です。
実際にやった流れ
開発作業が一段落した後、同じ会話の中で以下を依頼しました。
1. テーマを伝える
興味のあるテーマを伝えて「この内容で本を書いて」と依頼するだけです。章構成の提案から始めてもらいました。
2. ウェブ調査
Claude Code のサブエージェントを並列で走らせて、テーマに関する情報をウェブから集めてもらいました。複数のエージェントが同時に調査するので、幅広い情報を短時間で集められます。
3. 執筆
調査結果をもとに 40 章構成の本文を執筆してもらいました。各章のタイトルと内容を Markdown ファイルとして出力し、最後に 1 つのファイルに結合する流れです。
ここが一番コンテキストを消費するステップです。章ごとに数千トークンの文章を生成するので、40 章もあるとかなりのトークンを使います。
4. レビュー
執筆が終わったら、別のサブエージェントにレビューを依頼しました。章ごとに内容の一貫性や読みやすさをチェックしてもらい、フィードバックを受け取ります。
5. 改稿
レビューのフィードバックをもとに改稿しました。表現の統一や冗長な箇所の削除など、細かい修正を反映します。
6. EPUB 生成
途中で Pandoc を使えば Markdown を EPUB に変換できることを知り、これも Claude Code に任せてみました。日本語フォントの設定や余白の調整もやってくれます。
pandoc book.md -o book.epub \
--metadata title="本のタイトル" \
--epub-cover-image=cover.png \
--css=style.css
できあがったもの
40 章構成の日本語 EPUB ができました。iPhone の Books アプリに入れて移動中に読んでいます。
EPUB にした理由は iPhone で読みたかったからです。Markdown のまま GitHub に置いてもいいのですが、iPhone でさっと読むには EPUB が一番手軽です。Books アプリに入れておけばオフラインでも読めますし、ハイライトやブックマークもできます。
コンテキスト消費の目安
今回のケースでは、current session の 6 割程度で本の執筆をしてもらいました。40 章の本を書くと残りコンテキストをほぼ使い切れます。
章数を調整すれば、残りコンテキストの量に合わせてボリュームを変えられます。10 章なら軽め、20 章なら中程度、40 章ならがっつり消費するイメージです。
まとめ
今回はオートファジーについて本を書いてもらいました。正直なところ、AI が書いた本のクオリティは専門書には及びません。ただし「興味のあるテーマの概要を手早く把握する」目的には十分で、通勤中に読む程度の内容としてはちょうどいいと感じました。
余った weekly トークンの使い道に困っていたら、気になっているテーマで 1 冊作ってみてください。